〜レビュー・比較する市販点鼻薬・スプレー の一覧〜

ナシビンMスプレー

ナザールスプレー

パブロン点鼻

新ルル点鼻薬

エージーノーズアレルカットS・C・M

ザジテンAL鼻炎スプレーα

ハナノアシャワー

(この記事ではステロイドが入ってない点鼻薬を比較しています。)

鼻づまりに血管収縮剤が効く理由

鼻づまりは、体内で一連のアレルギー反応が起こり、ヒスタミン放出されて鼻粘膜の血管が拡張することで生じます、充血した鼻粘膜血管を収縮させるため、血管収縮成分(※1)を配合した点鼻薬がよく用いられます。

 

鼻づまりが強い場合には、市販医薬品では対応仕切れず、化学伝達物質(※2)を抑制する作用の医薬品によって治療をすることもあります。

 

(補足)

※1 血管収縮成分:毛細血管の交感神経α受容体を刺激し、充血した鼻粘膜血管を収縮させる作用がある。

※2 化学伝達物質:ロイコトリエンやトロンボキサンA、好酸球やリンパ球などの炎症性細胞の湿潤によって鼻づまりが起こるメカニズムがある。

血管収縮剤の使い方・使いすぎのリスク

血管収縮成分を含む点鼻薬は3日間が使用期限となっているものが多く、中には1週間のものもあります。点鼻薬ごとに添付文書・説明文書を読んで注意してください。

 

また、使用期間の間に症状の改善が見られない場合は使用をやめ、受診しましょう。その際、開封してからは早めに使うようにしましょう。保存できる期間は大体6ヶ月以内となっています。一度開封して、来年も使うことがないようご注意ください。

 

血管収縮成分が含まれる点鼻薬を長期連用すると、薬剤性の鼻炎(二次充血)が起こるおそれがあります。血管収縮成分によって、血管が縮みすぎて組織に十分な酸素が行きわたらなくなるからです。

 

体はその状況を元に戻そうとするため、逆に血管を広げて酸素を確保しようとして薬剤性の鼻炎(二次充血)が起きます。目の奥が痛くなったり、頭が痛くなったりした場合は使用をすぐにやめて、専門医に伝える必要があります。

点鼻薬の種類・成分

点鼻薬の成分には

・ステロイド成分

・抗ヒスタミン成分

・抗アレルギー成分

・血管収縮成分

・局所麻酔成分

・殺菌消毒成分

があります。

この記事ではステロイド成分を含まない点鼻薬を比較しています。花粉症でまだ症状が軽い時はステロイド点鼻薬がおすすめです。ステロイド点鼻薬について知りたい場合、以下の記事が参考になるかと思います。

市販・医療用ステロイド点鼻薬の比較とおすすめ 2019

 

血管収縮成分を含む点鼻薬の比較

血管収縮成分を含む点鼻薬の中でも、他の成分が異なり、効果や対象者が異なります。読み進むにつれて成分の種類が増えるランキング形式で比較していきます。

 

血管収縮剤(オキシメタゾリン塩酸塩)のみが有効成分の、もっともシンプルな市販点鼻薬がナシビンMスプレーです。

 

ナシビンMスプレーの詳細

 

症状が急性鼻炎やアレルギー性鼻炎または副鼻腔炎による「鼻づまりのみ」に特化した点鼻薬です。血管収縮成分のオキシメタゾリン塩酸塩が血管をすばやく吸収させ、炎症やはれを抑えて鼻の中の通りを良くして鼻づまりを改善します。

 

使用回数1日1回〜2回で、10~12時間以上間隔を空けて服用すること。服用を中止した場合、2週間以上あけます。1週間使っても効果がない場合は使用を止めてください。15歳以上が使用対象となっています。

 

スプレー式の点鼻薬でナザールスプレーもありますが、ナザールスプレーは7歳から使用でき、鼻づまりや鼻水に加え、くしゃみや頭重(頭が重い)にも効果があります。

 

ナザールスプレーの詳細

 

ナザールスプレーは血管収縮成分(塩酸ナファゾリン)に加え、アレルギーによる鼻づまりや鼻水を楽にしてくれる抗ヒスタミン成分(マレイン酸クロルフェニラミン)、鼻粘膜を清潔に保ち、細菌による二次感染を防止する殺菌消毒成分(塩化ベンザルコニウム)が含まれます。

 

抗ヒスタミン成分は内服薬と同じように、まだ症状の軽いうちから使い始めると、シーズン中は比較的症状が軽くすむと言われています。前もって対策しておくほうが安心ですね。

 

殺菌消毒成分(塩化ベンザルコニウム)は、黄色ブドウ球菌、溶血連鎖球菌またはカンジダなどの真菌類に対する殺菌消毒作用を示します。結核菌やウイルスには効果がありません。

 

ナザールスプレーはナシビンMスプレーに比べ、1日の使用回数(6回限度、3時間以上起き)が多く、細かく使用することができます。ただし3時間は空けて使用する必要があること。3日使用しても改善が見られなければ受診。となっているのでご注意ください。

 

ナザールスプレーに非常に有効成分が似ているのがパブロン点鼻です。

 

パブロン点鼻の詳細

 

ナザールスプレーに比べ、パブロン点鼻はグリセリンが入っているので、使った時にどろっとした感じがあります。使用回数(1回に1〜2度、1日6回)、対象年齢(7歳以上)に違いはありません。

 

この2つの有効成分はほぼ変わらないので、悩んだら価格または使用感(またはCM?)などで好きな方を選ぶと良いと思います。

 

ナザールスプレーとパブロン点鼻には、抗ヒスタミン成分や血管収縮成分、殺菌消毒成分が含まれています。これらの成分にさらに鼻の痛みやかゆみを抑える(塩酸リドカイン(無水物として))が含まれているのが、新ルル点鼻薬です。

 

新ルル点鼻薬の詳細

 

鼻に痛みやかゆみがある場合は新ルル点鼻薬の方が高い効果を期待できます。より厳密に言うと、鼻粘膜の知覚神経に作用して刺激の伝達を可逆的に遮断する作用があります。対象年齢が15歳以上となっているのでご注意ください。

 

これまでに紹介した血管収縮成分を含む点鼻薬とまた少し違うタイプがエージーノーズアレルカットS・C・Mです。抗炎症成分(グリチルリチン)を含み、鼻の痛みにも効果があります。

 

エージーノーズアレルカットCの詳細

 

エージーノーズアレルカットSとCとMの間に有効成分の違いはなく、あるのは使用感の違いで、いずれも7歳以上が対象年齢です。

 

抗アレルギー成分(クロモグリク酸ナトリウム)が肥満細胞からのヒスタミンの放出そのものを抑えます。放出されたヒスタミンに対する効果はないため、抗ヒスタミン成分(クロルフェラミンマレイン)と組み合わせて配合されています。

 

血管収縮成分のナファゾリン塩酸塩や抗ヒスタミン成分が一緒に配合されているため、医療用のクロモグリク酸ナトリウムように何度も使用はできません。もし病院でクロモグリク酸ナトリウムにかかってもらったことがあり、ご自身で市販薬を手にするときは気をつけてくださいね。

 

症状がひどい時だけの使用とするか、OTC薬の添付文書にあるように1日3回〜5回、連用は3時間以上開ける必要があります。また、クロモグリク酸ナトリウムはアレルギー以外の症状には無効なため、アレルギー性でない鼻炎には使えません。

 

さらに、抗ヒスタミン成分とクロモグリクサンナトリウムを組み合わせた点鼻薬は、いずれも使用後に眠気が起こることがあります。使用後は車や機械類の運転操作をしてはいけないところも注意は必要です。

 

ステロイドが含まれていない市販点鼻薬として高い効果は期待できますが、眠気を考えると、運転や仕事を頑張る方にはちょっとおすすめしづらい点鼻薬です。

血管収縮剤なし点鼻薬のおすすめ

血管収縮成分なしで、有効成分が抗ヒスタミン成分(ケトチフェンフマル酸塩)のみの点鼻薬がザジテンAL鼻炎スプレーαです。対象年齢は7歳以上です。

 

ザジテンAL鼻炎スプレー

 

ケトチフェンフマル酸塩を配合した点鼻薬は単味製剤であるため、医療用と同じ用法で1日4回使用できます。ケトチフェンフマル酸塩は抗ヒスタミン成分でありながら、ヒスタミンの放出そのものを抑える抗アレルギー作用をもちます。

 

花粉やハウスダストなどのアレルギー性鼻炎のくしゃみや鼻水、鼻づまりに有効ですが、それ以外(風邪などの症状)には使用しません。使用は朝、昼、夕方、寝る前の4回となっていますが、使用後は車や機械類の運転操作をしてはいけないので注意してください。

 

鼻づまり・鼻水を解消したいけど、これまでに登場した血管収縮成分、抗ヒスタミン成分が含まれていないものが良い場合、ハナノアシャワーもあります。

 

ハナノアシャワーの詳細

 

有効成分は殺菌成分(ベンザルコニウム塩化物)のみです。風邪や花粉の季節に鼻の中に入り込んだ殺菌や花粉を洗い流すことに特化した商品です。

 

使用頻度は1日1回〜3回となっており、使用期間に特に制限はありまんが、嚥下障害がある方、15才未満の小児には使用できません。

 

ここまで点鼻薬のメリットとデメリットの両方を紹介してきましたが、この記事では収まりきらない内容もありますので、持病がある、病院に通っている場合などはよく添付文書を読む、医師と相談するなどの注意をお願いいたします。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます。