風邪の症状と原因

風邪は「急性上気道炎(きゅうせいじょうきどうえん)」が正式名称です。

 

「急性上気道炎」を細かく分けると。。。

 

急性:突然起こる

上気道:のどや鼻など、およそ首より上

炎:炎症を起こしている

 

普段は体の中にある粘液(ねんえき)がウイルスや細菌などの異物が体に侵入しないよう防いでくれています。

防いでくれてはいますが、

 

・体が弱っている

・のどの乾燥

・過度にウイルスや細菌に触れる

 

などによって、のどや鼻(上気道)の粘膜にウイルスや細菌が侵入し、炎症を引き起こして風邪の症状が出ます。

 

風邪症状の種類 〜治るまでの期間〜

風邪は症状は大きく3つの種類に分けられます。

 

1 呼吸器の症状(鼻水や鼻づまり、せき、痰(たん)、のどの痛み)

2 全身症状(発熱や寒気、だるい・疲れなどの倦怠感)

3 胃腸障害(食欲がない、吐き気、お腹が痛い(腹痛)、下痢)

 

ウイルスや細菌の種類、感染状態の悪化によって、症状が組み合わさることもあります。

 

まずウイルスや細菌が粘膜に感染して増えてくると、咳や痰、鼻水、くしゃみなどによって体が吐き出そうとします。

 

その後、ウイルスや細菌に対抗しようと炎症が起きることで、鼻づまりやのどの痛みまたは発熱・高熱などを引き起こします。

 

発熱や痛みなどの症状が出ても、基本的に適切な処置を取り、安静を取っていれば、風邪は1週間〜10日で自然に回復します。

 

ただし、「のどが痛い」「せきが出る」などの症状は体が菌を追い出しているから放っておけばいいか?というと、そうとも限りません。

 

・咳や鼻水で夜も眠れない

・高熱が続いて体が弱っていく

・咳の連続または激しい咳でのどを痛めて炎症の悪化

・休むべきなのに過剰に体を動かす

 

などによって体力が落ちたり、なかなか治らなかったり、悪化させて異なる病気を引き起したりすることもあります。

自分の症状にあった治療やお薬、食事、休養、環境を整えていく必要があります。

特に季節によって流行する風邪も理解しておくと、対処しやすくなります。

 

冬風邪と夏風邪の違い

冬は気温が低く、空気が乾燥しているため、のどや鼻の粘膜がダメージを受けやすくなります。さらに体が冷えることで雑菌やウイルスなどへの抵抗力が弱まりやすいので、冷える日や乾燥する日は注意が必要です。

 

部屋の保温・保湿、マスクの着用などが大切な時期ですね。

風邪が長引いている場合、体力が落ちていくため栄養ドリンクでカバーする人も多いですが、しっかり水を取ってよく寝ることが回復の近道です。

 

また、冬はインフルエンザやノロウイルスが冬はよく流行るので、その可能性を感じたらすぐに病院へ向かうことをおすすめします。

 

夏風邪は冬とは異なり、エアコンの冷えによって風邪を起こしやすくなります。また夏だと思って油断していると、気温が低くなる夜などに寝冷えで風邪を引くこともあります。

 

寒さだけでなく、「気温の変動」に注意が必要です。夏だけでなく、春や秋などもそうですね。

 

夏特有の高温多湿の環境はウイルスも流行りやすく、

・プール熱(咽頭結膜炎):アデノウイルス感染

・ヘルパンギーナ:コクサッキーウイルス感染

に気をつける必要があります。

 

夏かぜと言われる症状ですが、乳幼児が感染した場合、一般用医薬品ではなくすぐに病院での対処が必要になります。大人も感染しますが、特に幼児から学童期の子どもは感染しやすい病気です。

 

プール熱(咽頭結膜炎)とヘルパンギーナは風邪とよく似ていますが、見落とすと大変です。症状が重い(高熱や激しい口内炎の痛み、下痢が激しい)場合はまず病院へ向かいましょう。

 

プール熱(咽頭結膜炎)は急な発熱やのどに強い痛み、結膜の充血、下痢や腹痛などの症状が特徴的です。

ヘルパンギーナは急な発熱、のどに強い痛みに加え、口内炎が特徴的です。

 

風邪薬の選び方と副作用の注意

風邪薬を選ぶ時、

 

・年齢(子ども、大人、高齢者)

・状態(妊婦、授乳中、他の医薬品使用中)

・症状(発熱や鼻水やせき、腹痛など)

・引き始め?数日経っている?治りかけ?

 

などによってお薬や漢方薬を使い分けます。↓

引き始めの風邪を1日(1晩)で治す方法と葛根湯を飲むタイミング

 

特に

 

・元気がなくぐったりしている乳幼児

・体力が低下している高齢者

・慎重に体を扱わなければならない妊婦の方

・何かしらの病気持ち、医薬品を服用中

 

であれば、まずはお医者さんとの相談をおすすめします。

 

妊娠中であればかかりつけの産科へ。

 

授乳中であれば

・鎮痛成分

・カフェイン

・ジフェンヒドラミン

・メチルエフェドリン

・テオフィリン

・コデイン類

といった成分を含むお薬は避けます。

 

12才未満の子どもや乳幼児であればコデイン類を避けるとともに、小児科との相談が大事です。

 

年齢に限らず、他の医薬品(抗アレルギー薬やアトピー性皮膚炎、喘息など)を服用している場合は、まずかかりつけのお医者さんと相談しましょう。

 

特に心臓病、糖尿病、高血圧、甲状腺機能亢進症などを患っているまたは患ったことがある場合、

・カフェイン

・グリチルリチン酸

・マオウ

・ジプロフィリン

・メチルエフェドリン

・プソイドエフェドリン

といった成分をふくふお薬は避けます。

 

緑内障や前立腺肥大、排尿困難であれば花粉症やアレルギー症状に対する一般医薬品によく含まれる

・抗コリン成分

・抗ヒスタミン成分

を避ける必要があります。

 

現在(過去)の病気や年齢に関わらず、

 

「高熱で関節痛や体の節々の痛みを伴いインフルエンザかもしれない?」

「おうと(嘔吐)や激しい下痢と呼吸の苦しさや黄色や緑色の鼻水・痰が出ていて内臓に障害がある疑い」

「咳が激しくずっと続いている」

 

といったいつもの風邪とは違うようであれば、病院の受診が優先です。